陳腐な内的世界
私の内的世界だけは責めて充実しているのではないかと思っていた、
世界を美しいと思える心だけは、許せ得るものだと思っていた、
しかし、
この内的世界をいざ文章に書き起こそうとするとどうだろうか?
なんと稚拙でつまらない陳腐な感受性なのだ!!!と、
絶望するのである。
「つまらない人間」は、どこまでいっても「つまらない人間」のままで終わり、
後にも先にも、救われることは永遠にないのである。
内的世界は、外へ飛び出さない限り、曖昧模糊とした漠で終わり、
しかし、外へ飛び出した瞬間に、散ってそのまま崩れ去る。
私はずっと、つまらない人間だ。